一途愛
「ほんとごめん。」
龍があんまり切なそうだから 

「いいよ。わかった気をつけてね。」
と言うしかなかった。

龍が葉月をほっとける性格ではないことは
私が一番理解しなきゃならないし……


ただ許せないのはあのわがままなクソガキ
私を選んだ 龍への報復なんだろうけど
やることがガキ・・・。

こう言う時は 彼女は 彼を信じるしかない。

「ありがと。絶対また近いうちにデートしよ。」

「うん。絶対だよ。今度は邪魔が入らないとこでね。」

「マジに・・・・。俺 今日はめっちゃ
姫を・・・・しようって思ってたのに・・・・。」

「え?」

耳元で龍が囁いた。

「めちゃくちゃに・・・・。」


ドキン 

「もう~~エッチだから~~。」

龍はにっこにこ笑って

「ありがと。助かったよ。
姫が笑ってくれて。」

「だって 龍は先生だからね。」

「電話する。」

龍は何度もふり向いて手を振りながら角を消えた。
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