一途愛
「いらっしゃいませ~~。」

若い人の多いお店だった。
スタイリストもいろんな色の頭をしている。

「すみません カットモデル入ります。」

「いらっしゃいませ。
店長の水木です。よく勇気を持って来てくれました。」

まだ若い男の人

「え・・・勇気?」

「店長 不安がるじゃないですか!!」
達人が慌てる。

「大丈夫なんですか?」思わず不安になった。

「あいえいえ 綾人は上手だから安心してください。」

そう言って笑って行ってしまった。

「あの・・・・ほんと失敗されたら困るんですけど。」

「そんなの誰だって同じだよ。
しっかりやらせてもらうから。
そんで 切り終わったら写真撮らせてもらっていい?
広告に使えればと思って。」

「広告に?私が? やめた方がいいです。
こんな顔乗せたらヤバイですから。」

「顔じゃなくて髪の毛だよ。」

綾人が笑った。
笑顔が可愛くて 私も癒された。

「あ そうですよね。」


「カットモデルさん こちらのお部屋になります。」


達人のうしろをついていくと
VIPルームと書かれていた。


中に入ると大きな鏡とゆったりとした椅子
広いシャンプー台があった。


伊織さんのとこよりは小さいけど
豪華さは負けてない。


「んじゃ まずはシャンプーします。」
達人のシャンプーまた受けるんだ~~
嬉しくなった。
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