一途愛
部屋に入ったら龍は背中を向けた。


「どうしたの?」

「・・・・・・。」

「龍?」


「好きな女の前で泣くなんて俺…最悪じゃん。
涙なんか見せちゃならないのに。」


急に龍が可愛くなって私は後から抱きしめた。

「どんな龍も大好きだよ。」

「・・・・弱いわけじゃないから俺。」

「わかってるって。」

後から首筋にキス


「くすぐったいな。」
龍が 身をよじった。

反対側にも……。


そして龍がやっと正面を向いてくれた。

「ありがと。さっき助けてくれて。」

「ごめんこれでお父さんを二回も怒らせてしまった。
嫌われるにも程があるよね。」

「気持ちかったよ。めちゃうれしかった。」

龍のまだ濡れてる涙を指で拭いたら
照れ笑いした。



「世界がみんな敵でも私だけは 龍を
信じてるから・・・・・。いつでも龍の味方だからね。」


龍の唇が 重なった。


「また 今日も邪魔はいった。」

「うん…。でも二人っきり…。」


湿った唇の重なり動く音


ルナが
「ニャ~~~」と鳴いて体を伸ばして
また眠った。


「見ない 見ない・・・・。」龍が笑う。


「愛してる龍。」


「俺もだよ。」


力いっぱい抱きしめる。           
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