一途愛
「姫 宗方どうしたの?」

「うん おじいちゃんが亡くなったから
多分いろいろ忙しいみたい。」

亜美が帰り支度していた私に声をかけてきた。

「急だったよね。うちのおじいちゃんとかも
ビックリしてたよ。すごく元気だったって。」

「なんかほんと急だったね、龍も立ち直れないんじゃないかな。」

あれからぱったり連絡が途絶えていた。

「あのね ちょっと耳にしたんだけど
嘘だと思うんだけど…気にしないでほしいんだけど…。」

言いずらそうに亜美が言うから

「何よ~~。」と聞くと


「うちの隣の家って今 けっこう当たりの仕事やっててね。
そこと宗方の会社が提携するらしいよ。」

「隣って・・・・あ 龍のバイト先?」

「うん なんかおばあちゃん同士がフラダンス仲間なのと
宗方の会社ってちょっとヤバイらしいんだよね。
それで会長が走り回ってて心労ってやつだったんじゃないかって。」

「あぶないとか?ほんと?」

「それで提携するらしいよ。」

「いろいろあるんだね。」

難しいことが起きている気がした。

龍どうしてメールもよこさないのかな。


龍からの連絡が途絶えてしまっていた。
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