一途愛
赤ちゃんは無事だけれど 伊織さんは早産の
危険があってしばらく入院することになった。
松島さんに甘える伊織さんを見ながら
心があったかくなって…自分の未来と重ねていた。
「じゃあ 私そろそろ失礼します。」
二人に声かけをすると伊織さんが
「姫ちゃん 来て。」
そう言った。
私が近づくとしっかり手を握ってくれて
「ありがと。姫ちゃんがいてくれたおかげで
しっかりできた気がするの。
本当にありがとう。」
伊織さんは何度も何度もありがとうって言った。
「そんな……。
でも私も赤ちゃんに会いたいです。
頑張ってくださいね。」
「龍に報告しておくね。」
「よろしく伝えてください。頑張ってって。」
「龍の彼女?」松島さんが目を丸くした。
「うん 龍は姫ちゃんに出会って変わったのよ。」
「龍から聞いてたよ。
大切な人ができたから俺も男になるって
キミなんだ。」
恥ずかしくなってうつむいた。
「龍はすごく荒れてたけど…本当に今は
違う子みたいに落ち着いて立派な男になったよ。
ありがとう。伊織と赤ちゃんまで
救ってくれたんだね。」
心がくすぐったかった。
危険があってしばらく入院することになった。
松島さんに甘える伊織さんを見ながら
心があったかくなって…自分の未来と重ねていた。
「じゃあ 私そろそろ失礼します。」
二人に声かけをすると伊織さんが
「姫ちゃん 来て。」
そう言った。
私が近づくとしっかり手を握ってくれて
「ありがと。姫ちゃんがいてくれたおかげで
しっかりできた気がするの。
本当にありがとう。」
伊織さんは何度も何度もありがとうって言った。
「そんな……。
でも私も赤ちゃんに会いたいです。
頑張ってくださいね。」
「龍に報告しておくね。」
「よろしく伝えてください。頑張ってって。」
「龍の彼女?」松島さんが目を丸くした。
「うん 龍は姫ちゃんに出会って変わったのよ。」
「龍から聞いてたよ。
大切な人ができたから俺も男になるって
キミなんだ。」
恥ずかしくなってうつむいた。
「龍はすごく荒れてたけど…本当に今は
違う子みたいに落ち着いて立派な男になったよ。
ありがとう。伊織と赤ちゃんまで
救ってくれたんだね。」
心がくすぐったかった。