一途愛
芽生え
「宗方くんとルナはもう家族なんだね。」

宗方は私の方を見た時満面の笑みだったのを
いきなり強面に変えた。

「ルナをよろしくお願いします。
ルナタの大切なきょうだいだから……幸せにしてあげて。」

「だからさ…俺はもう…限界なんだって。」

「そんなことない。
さっきの宗方くんのルナを見る目は…愛だった。
ルナも宗方くんのこと信頼しきってるし……
よろしくおねがいします。」

私は夢中で頭を下げた。

「なんだ?おまえ変なやつだな。
猫のことになると ちゃんと話しできるんだ。」

私は今までかなりの語り手だったことに
気づいて頬をおさえた。

「あ…いや…
だって…あの……。」

「あ~~~~~イライラする。
ハッキリしゃべろや!!」


頭ごなしに怒鳴られて泣きそうになった。


やばい
私は絶対他人の前では泣かないだもん

瞬きをしたら涙がこぼれそうだったから
目を見開いた状態でルナに視線を落とす。

ルナもルナタに負けないくらい
愛くるしい……。


その時だった。


バタン!!
ドアが開く音がして おばあさんがはいてきた。
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