一途愛
「んで どんな人?」

「スタイリストの人なの。めっちゃめっちゃ可愛いんだ。
人気もあるし…だいたいそういう人って遊んでる人が多いから
私なんか相手にしてもらえないんだけどね。」

「それこそ美人ばっか見てるって人だ。」

「そうなのよ。私なんて下の下だよ。」

「美里が下ならうちは?」

「外・・・あ 宗方みたく 美人に飽きてるかもね。」

「最悪~~。」


美里の顔にクッションをあてた。

「うふふ・・・。
でもね私最近 どーして宗方があんたを好きになったか
すっごくわかるんだよね。」

「興味あるわ。」

「ひとつ ないものねだり
ふたつ 興味本位
みっつ 一緒にいるとなぜだか心地よい。」

「いや~~三つ目は許すけどね。」

「ほんと大好きよ姫。キスしていい?」

「やばいやばい 酔ってきたよ。キス魔は嫌われるよ。
この女軽いって。」

「いいじゃん女の子にしかしないんだもん。」


まったく美里のキス魔には
私たちまで唇を奪われている。

でも亜美たちが言ってたけど
「彼氏より百倍上手いって~~。」

美里とキスするのみんな なぜだか嫌いじゃない。

「欲求不満だね~~。」

「姫~~キスしようよ~~。」

美里のキス攻撃は 気が住むまでうるさい。
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