一途愛
携帯が鳴っていた。出ようと思ったら
止まって 不在着信が四件入っていた。

美里に亜美に・・・・未来に…由美まで・・・。

それぞれなんで電話してきたんだろ。

とりあえず美里に電話をした。

「ちょっと 宗方に会ったって!!!」

さっきメールしたんだった。

「あ うん。そうなのよ。
それで電話くれたの?なんか亜美たちからも入ってて。」

「みんなに回したよ。
だって一大事じゃない。姫が宗方と再会するなんて。
少しこぎれいにしてたの?」

「ううん・・・。夜勤明け・・・。」

「うわ それ最悪…。」

「それも仕事してるの見られてたの。」

「白衣の天使?」

「っていうか 泣きながら仕事してるの…。」

「うわ・・・でもさ明日会うんでしょ?」

「うん 明日夕方に…会うことになってる。」

「そしたら 明日ね11時にうちのマンションに来て。」

「なんで~~。みんなで話決まったの。
姫を変身させていくってわかった?
私責任者だからね。洋服だってたいしたのないでしょ?」


「そりゃそうだけど。」

「じゃ遅れないでよ。」


美里は電話を切ってしまった。


みんな心配してくれてるんだな。
友達って…いいね…。
あったかい気持ちになった。
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