一途愛
メイク室のようなところにつれていかれた。

「おはようございま~す。」
美里はさっきまでのトーンより三つくらい高い声で
挨拶をしまくっている。

さすがね~~~

「あ きのうメールでお願いした・・・。」

「あ はいはい数年ぶりに恋人と再会するっていう
純愛まっしぐら友達ね。はいはい。」

なんとも軽く扱われたもんだわ。

「すみません別に私はよかったんですけど
お手煩わせなくても……。美里がすごい人だって
絶賛してたもので……。」嫌味くさく挨拶をした。

「あ・・・姫?・・・ちゃん。」

「あ・・・・綾人……さん……。」


そこに立っていたのは 綾人だった。


うっそ・・・・。
美里の片想いの人って・・・。


「え~~何?知りあいなの?」
美里が近づいてきた。

「あ 龍のおねえさんのお店にいたんですよね。
その時にちょっとお世話になったの。」

「ひさしぶりだね。
姫ちゃん まさかのすっぴん?」


やば・・・・。


「うん…クレンジングで御手間かけさせたら
申し訳ないかな~~って…。」

「大人になったね。今 何してんの?」

「看護師。」

「看護師!?あの姫ちゃんがね…看護師か!?」

とっても驚いているのはなぜ?
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