一途愛
「綾人さん 姫は今日 大切な用があるので
早く変身させてください。
私はその変身後を 友人にメールしないと
みんなドキドキしてるんです。」

「へ~~~。そんなに?注目の恋なんだ。」

綾人がシャンプーの用意をした。

「シャンプーしてきたんですけど。」

「ま いいじゃん。特別だよ。リラックスして
本番迎えてよ。」

「姫 ずるいな~~。
綾人さんのシャンプーめっちゃ評判いいのに
私はいっつも見習いくん担当なのよ。」

少し美里がムッとしてる。やばいな・・・。

「美里ちゃん きっとこう見えて緊張してんだよ。
こっからの魔法が必要なんだって。
ま ご期待に添える様 頑張るからさ。
心配しないで メイクしてもらってきて。」


うまいな…と思った。


「は~~い。じゃあ 姫 魔法にかけてもらってね。」


美里は私から離れて行った。


気持ちのいいシャンプーだった。
疲れが頭皮からはがれていくように
思わず眠ってしまった。

「姫…姫…。」

「あ はいはいすみません…。
なんだか昨日あんまり寝てなくて…。」

体を起こされて鏡の中の私はほんとに
ぽ~~~っとしている。


綾人のマッサージが始まった。


めっちゃ…めっちゃいい~~~~。
綾人のマッサージ 毎日してもらいたい…。
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