一途愛
時折りアップになる綾人にドキドキする。
異性がこんなに至近距離にいるなんて
仕事以外にはない
て 仕事の時は異性だなんて 思わないから。

「できあがり~~。ちょっと待ってて。」

綾人は向こう側の部屋に行って 美里を連れてきた。

「お いいですね~~。」美里が手を叩いた。

「姫ちゃんらしいでしょ。」

「はい 自然でだけどすごく色っぽくて…
姫 堂々と宗方にぶつかっておいで。
ずっと待ってたんだから 今日の姫なら自信もって大丈夫。」

「美里ちゃんのOKももらったし
ではでは・・・・。」


私は鏡を見た。


ナチュラルってこういうこと
昔やってもらった時も 素敵だったけど
これなら 龍は喜んでくれる。


私らしい・・・うん。


「綾人さん 相変わらず優秀ですね。」

美里の前ではあえて敬語に直した。

「でしょ?綾人さんは魔法使いなのよ。
女の子をキレイにしてくれるの。」

美里が嬉しそうにそう言った。


「美里もさらに輝いてるのは 綾人さんの腕がいいからですね。」

美里にもお礼しなきゃ。

「美里をこれからも輝かせて大物にしてくださいね。」

私がそう言うと 美里は嬉しそうに笑った。
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