一途愛
やっと立ち上がったものの 一歩が踏み出せなくて
私の足は別物になっていて…


  やばい…くるくる……

重い体重から解放された強烈な
しびれが 私の足を 襲いだした。


「ひぃ・・・・・ぎゃ・・・・。」

悶絶しそうになるのを必死に必死に…


宗方が近寄ってきていきなり私の足を踏んだ。


「んぎゃ~~~や…やめて…ほんと…。」

子どものような顔で私の顔を覗き込んでは必死に踏ん張る
足をまた踏んだから ひっくりかえりそうになった。


「あぶね……。

宗方が慌てて自分の方に引き寄せたけど

「あ…重いから…すっごく重い……。」

また宗方が足を攻撃してきた。


「あ…お願いだから…もう……。」

「じゃあ 俺に命令すんな。
わかったか?」 宗方は無邪気な顔をした
いじめっこみたいな顔で

「また…踏むぞ。」と言った。


「やめて……お願い……。」悶絶は絶頂になった。

「わかったか?」

「あ…わかり…ました……。」

って言ったのに今度は両足をふんずけた。


「あ~~~~~~。」もう体中の力が抜けて
宗方に抱きかかえられた。
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