一途愛

「ルナタ　おしっこ出てなかったみたいよ。」

ルナタの世話は私がしていた。

自分のことばっかりで何も記憶がなかった。

「そんな……。」

私はベットからルナタを抱きかかえた。


「ルナタ…。どうしたの？大丈夫でしょ？」

苦しそうな息はさらに早く脈打った。


「やだやだ…やだよルナタ…。嘘でしょ？」

「尿毒症を起こしてるみたい。」


「私のせいだ。早く気づいてあげれなかったから。」

「仕方がないよ。
姫のせいじゃない。」

「私　自分のことで精一杯でルナタを
かまってあげてなかった。」


我慢していた涙が一気に流れ出した。


ルナタはその夜　私の腕の中で命を閉じた。
部屋に飾られたたくさんのルナタの写真

私と龍を出会わせてくれた
ルナタとルナ

たくさんの幸せを孤独な私にくれたよね。


パパとママが骨になったルナタを連れて帰って来た。

「おかえり　ルナタ。」


ベットから体を起こして小さくなったルナタを抱きしめる。


私は大切なものを一気に二つ失くして
茫然となった。
体調は一気に落ちて　哀しみの中
吐き気や頭痛に襲われて　三日間仕事にも行けずに
ベットの上で泣き暮らした。