一途愛

「もういいよ。
パパがあの時　龍の父親に近づいた時にイヤな予感はしてた。
それにこの間　ひさしぶりに龍に会って
すごく素敵になっていて…別れは無駄じゃなかったし
私もそんな龍を想像して　頑張ってこれた。
別れたのは　パパのせいじゃないの。
運命なんだって思う事にした。
私には違う人生があるって・・・・。」


「子供のことは少し時間をくれるか？
俺たちも突然のことで　よく考えたい。」

パパが言った。

「ごめんね。
でも龍の子供がどうしても欲しいの。
大好きな人…だから…これから大変なことも
わかってるつもりだけど
甘いって言われても仕方ないけど…
産みたい。」


「姫の気持ちはわかった。
少し休みなさい。
明日から仕事でしょう。無理できないから。」


ママが背中をさすってくれた。


親になるって・・・・
子供の人生まるごと引き受けることなんだ。



「ルナタ…ルナタの月命日に　赤ちゃんがいるって
わかるなんて　運命だね。
ルナに会った？一人じゃないよね？
大丈夫　私も一人じゃないよ。
もう泣かないから・・・・・。」

まだ何にも変わらないお腹を撫ぜる・・・・。


絶対　この子のママになるんだ。