一途愛
亜美はまた大学に戻って行ったから
今回は会えなかったけど
みんなにどう伝えるかが悩んでいた。

「合コンなんで断るのよ~~~。」
美里が口を尖らせた。

「姫のために設定するのに
由美が言い寄られてどうするって。」

「ごめんごめん~~。でもこの間の人達
めっちゃかっこよかったよね。
さすがスタイリスト~~。」

由美が大笑い。

「一番右側の人 美里のこと好きみたいだけど
知ってた?」未来がジョッキ手に言うと

「私は あの人だけにしか興味ないの。」

「あ~~美里の片想いの彼?
結局来なかったじゃん。」

「あの人 軽い人じゃないもん。
いまだに忘れられない人がいるんだって。
そーいうとこ純でしょ~~~。めちゃめちゃ可愛い~~。」

「忘れられないイコール失恋 じゃないの?」

由美が言うと美里が

「だから燃えるのよ~~
いつか絶対超えて見せるわ。」


「いいね~~美里は自分に自信があるから。」

私はウーロン茶をすすった。

「ちょっとなんであんた ウーロンなのよ。」

「ごめんごめん飲み過ぎちゃっててね。」
まだ本当のこと言えない。
< 350 / 416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop