一途愛
「あのね 私引越すから。」

「何 一人暮らし?」

「やっと乳離れするのね~~。」

「うん…ってまぁ…。」

ここから高速でニ時間の場所に行くというと
三人は目を丸くした。

「何 宗方のせい?」

「違うよ。」

「辛いから逃げるんでしょ?」美里が言うと

未来が
「そういういい方よくないわ。」と言う。


「逃げる・・・って言われればそうなのかな。
龍がいないところで暮らしたいの。
だから…行くね。」

「堂々としてればいいじゃん。」美里が声を荒げた。

「姫がコソコソすることないじゃん。
堂々としてなさいよ。あんたはまっすぐに
宗方を愛してた すごいことだよ。
あんたの一途さが…うらやましいくらいだった。」

「私も姫の一途さ…応援してたよ。
これからも応援したいって思ってるよ。」

由美と未来が頷いた。


「ありがとう、みんながいてくれたから
本当に毎日が楽しかった。」


「そんなお別れみたいなこと言わないで。」
美里が泣きだした。
< 352 / 416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop