一途愛
ずいぶん短期間の間に 人が来たのが
偶然だけどおかしかった。


まだ美里に会えてないけど
そのうち飛んでくるだろうな~~。
綾人も連れてきて・・・

私の前で おのろけ全開するんだろう。

美里には長年の恨みが
私にはあるから~~~


くすくす

そんなこと考えてたら楽しかった。
夕方見回りに来た 看護師が

「楽しそうね。思い出し笑い?」

「はい。今日はとっても楽しかった。
一日に会いたい人がたくさん来て……
なんか一人じゃないってそう思えて安心しました。」

「私もね…去年子供産んだのよ。
健康第一 もう疲れただのなんだの言ってらんないから。
今のうちにゆっくり休んでおいて。
寝だめと喰いダメは残念ながらできないけどね。
一緒に働けるの楽しみにしてるわ。」

「ほんとですか!?うれしいです!!」

「あなたほんといい子なのね。
今日来たお見舞いの人たち全員詰所によって
もらえませんって言ったのに
姫のことよろしくお願いしますって…
美味しいものおいて言ってくれたの。
めずらしいね~って看護師や先生たちも喜んでたのよ。」


「そうなんですか。」


感謝感謝・・・・みんなに感謝・・・・。
私は大丈夫。どんなことがあってもこのお腹にいる
宝物を無事に産んで育てて行くから・・・・・。


ありがとね・・・・。
その夜 ルナタとルナを追い掛けてる夢を見た。

追いつけずに茫然としてると
光の向こう側からニ匹を抱いた…龍が現れて…

その胸に駆けこんで行こうと思ったら
強い光に眩しくなって進めない。

龍・・・・助けて・・・・・。


私は何度も龍の名前を呼んでいた。
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