一途愛
「姫は?」
「今 処置中です。
後で先生からお話がありますから
お部屋の方でお待ちください。
赤ちゃんはもう少ししたら 新生児室にうつしますので
それまで待ってて下さいね。」
「よろしくお願いします。」
看護師の手に抱かれて 赤ん坊は
静かになった。
「俺の抱き方が悪かったのかな。」
「元気だよって教えてくれたんだよ。」
姫の父親
きっとここに姫がいたら同じこと言ったんだろうなって思った。
「どうだった~~!?」
部屋に戻るとみんなが駆けよって来た。
「無事 産まれました。男の子です。
元気に泣いてました。姫はまだ処置中だって…
もう少ししたら子供は新生児室に移すと言ってたから
会ってやってください。」
頭を深く下げた。
さっきまでの重苦しさが嘘のように 明るい笑い声に包まれた。
また電話が鳴った。
「自分が出ます。」と言って電話に出た。
義兄だった。
「龍 姫ちゃんまた…発作起こして…
すぐにご両親と戻って来て。とても危険な状態だ!!」
天国から地獄へとはこのことだった。
「今 処置中です。
後で先生からお話がありますから
お部屋の方でお待ちください。
赤ちゃんはもう少ししたら 新生児室にうつしますので
それまで待ってて下さいね。」
「よろしくお願いします。」
看護師の手に抱かれて 赤ん坊は
静かになった。
「俺の抱き方が悪かったのかな。」
「元気だよって教えてくれたんだよ。」
姫の父親
きっとここに姫がいたら同じこと言ったんだろうなって思った。
「どうだった~~!?」
部屋に戻るとみんなが駆けよって来た。
「無事 産まれました。男の子です。
元気に泣いてました。姫はまだ処置中だって…
もう少ししたら子供は新生児室に移すと言ってたから
会ってやってください。」
頭を深く下げた。
さっきまでの重苦しさが嘘のように 明るい笑い声に包まれた。
また電話が鳴った。
「自分が出ます。」と言って電話に出た。
義兄だった。
「龍 姫ちゃんまた…発作起こして…
すぐにご両親と戻って来て。とても危険な状態だ!!」
天国から地獄へとはこのことだった。