一途愛
「なぁ・・・貫
おまえの名前はすごく素敵な名前だろ?
かあさんが考えてくれた名前でさ……。
愛を一途に貫ぬいて 貫が生まれた。
学校で聞かれたら 胸張ってそう言えよ。」


「貫も大きくなって 恋をして・・・・
たくさん恋していいけど
その中にある本当の恋を見つけろよ。
とうさんと かあさんのように……
お互いを想い続けて……
一途に愛を貫いて……そして家族を持つんだ。
男として最高の人生だと思わないか?
愛する女と愛する人との間にできた子供・・・・。
とうさんさ
こんなに自分の人生が充実するなんて
かあさんに出会う前には想像もつかなかったんだ。
幸せだよ。本当に…幸せだな。」


話を聞き飽きた 貫が
ボールを取りに行った。


「貫…おまえ少し 飽きっぽくないか?
よくないな~~そういうとこ
誰に似たんだよ…あ 俺か……。
ねえちゃんに貫の悪いとこ全部 龍のちっこい時
そっくりだって言われたし……。
心外だな……。」



「おと・・・おっと・・・。」

最近やっと おとうさんを言おうとするようになった。

「こんなに可愛がってんのに 何で
ちゃんと言えないんだ~~こら 貫~~~。」


抱きしめると 貫が
キャッキャッと笑いながら身をよじる。


「離さないぞ~~~
とーさんの宝物なんだからな~~~。」

男二人ベットを抱き合いながら
大騒ぎしてる。
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