一途愛
凍える夜
雪は降ってないけど 寒い夜だった。
日が短くなったこの季節


夜が 長い・・・・・。


もうすぐ雪が降る
そんな匂いがする。


市の図書館に出かけて 外に出たら
もう七時を越えていた。


「う~~~~さむぅ~~~。」


体を丸めて歩いていると


「ミー  ミー  ミー」とか細い
高い声がして 足を止めた。



ん?


耳を澄ます。

「猫・・・・。」

私は必死で目を凝らしてその悲鳴のような声を
探していた。


声に近づいて行くと

足音がして驚いて立ち止った。


深く帽子をかぶった同じ年ごろの男が立っていて

思わず

「きゃっ…。」と後ずさった。
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