一途愛
眠れないまま 朝を迎えた。
なんとか着れる洋服を見つけたものの
似合わない自分を

龍に見せるのが悲しかった。


こんなことならもっと努力しておくんだった。


昨日は空想ばっかりして現実浪費
空想の中の私は 美里のようにキレイな女の子になって
いろんな男が振り返る中


龍の待つ場所へ急いでる。

「きれいだな…。」龍がそう言ってくれて



現実逃避はこの繰り返し~~~


朝シャワーに入った。


昨日買ってきた 今どきのシャンプーとコンディショナーは
とっても甘くていい香りがした。


クラスの女子もこんな香りしてる子がいたな。


私は今まで無頓着だったから
パパのリンスインシャンプーで終わらせていた。


努力するっていろんなことが
あるんだなって…わかった。


恐る恐る体重計に乗る。
春 学校で計ってから一度も乗らなかったけど



「うわ・・・・・。」


春より五キロも増加していた。


「もう…もうやだ……。」

情けなくて パニックになった。
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