地味な彼はトップモデル
でもいつもは車から出るとたくさんの人でにぎわっている玄関前も今日はがらんとしていた。



「なんだか今日は静かですね」


「そうだね
でもたまにはいいかもしれない」


本当は悲しいけど……。



「あの、すいません
春瀬花音さんですよね」



きたー!



はいと頷くと彼はサイン下さいと言った。


私は喜んでと言うと彼は色紙とペンを差しだした。




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