地味な彼はトップモデル
「えっ、神崎君!?」



私の叫び声に気づいた神崎君が電話を片手にビックリした顔で私のことを見ていた。



私は神崎君と目が合いその場に座り込んでしまった。


何で神崎君が九条要なの。
髪型も髪色も違う。
それにさっきの電話している時の性格も・・・



いつもは頼りになる神崎君なのにさっきのはあの北澤君のような俺様男・・・。


何で〜!!



そう考えていると背もたれにしていたドアが勢いよく開いた。



「おい!
おまえ今の話し聞いてたよな!!」



ひぃ!!!
神崎君怒ってるよ〜。
ここは聞かなかった事にした方がいいよね!

そして早く逃げよ!



「聞いてません!
絶対に聞いてません!」


逃げろ!
私!



「ちょっ、待て!」



私は神崎君を無視しダッシュで樹里の所まで走った。


この後私の人生が変わる事も知らずに。
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