地味な彼はトップモデル
「いい、いらねえから」


えっ、今何て言った?
カツラと眼鏡はいらねえって?


「いらないの?」


「今つけたところでも誤魔化せねえし」



そう言うと修司は立ち上がり私の手を掴んで走りだした。



「修司、ちょっと待って」


私浴衣着てるですけど!



そんなに走るとこけちゃう!


「すまん、お前浴衣だったな」


私達は人通りのないいつもの集合場面に向った。
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