繋いだ手
あっ……ごめん。



かわいそうだと思ってる?



そうだよね。


善にしてみれば、

今聞いたことで、しかも、
想定外の事、
急に聞かされて、無理もないかぁ……


けどね、そんな風に思わないで!


もう、2年も前の事で、


今は、こんなに独り立ちさぁ〜★


だから、
確かに、そうやって、振り替えれば、染みなくはないけど、



今はコレでよかった!ばっかり思うんだよ。」




善は言葉をぐるぐる探して探して…しているように見えた。



「いいんだよ、何も探さなくて。

いいんだ。」



「毎日見てきたリオさんに


そんな事があったなんて、全く検討もつかなかったし


ってか




まだ、テンパってるよ、俺。」


「うん、2000%伝わってくるよ。」



善は、


しばらく、目線を下げたりあげたりして



そこからハッとしたように話しだした。


「あっ…だから、Mass聞いて、


コレ、あたし…って?」

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