現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「アルバイトの内容は?」


「都合のいい日に来て、ここで占い師をするの」


水晶玉の上に手を掲げ、女は悟志達の方を見て笑った。


「結構、様になってるでしょ?」


誰も、何も言わない。


三人とも、冷ややかな目で女の方を見ている。


「お前、客が来たら占うフリをして、本当はデタラメを言ってるんだろ?」


「だって、占いなんて出来ないもん」


女は、あっさり白状した。


そして、拗ねてそっぽを向いた。
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