現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
葉澄美波の名案
「それにしても…」

流依が、美波の方へ目をやる。


「どうして、アンタは私達に、そこまで教えてくれるんだい?」


美波を見る流依は、明らかに警戒する目をしていた。


悟志と幹彦も、訝しげな視線を美波の方へ向けている。


「暇だからよ」


「暇…?」


予想外の美波からの返事に、流依は目が点になった。


「うん、暇。かなり、暇。この仕事、あまりにも暇過ぎるのよ!」


美波が、力説する。


「美波ちゃん、暇過ぎて死にそう…」


仕舞には、美波はテーブルの上に横になり出した。
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