現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
呼び出しメール
翌日。


北創学院高等学校は、公立の学校で週休二日制のため、今日は休みだった。


しかし、理緒は高校の傍まで来ていた。


目的地が、たまたま高校の傍にあるだけなのだが…。


「理緒」


声のした方を、理緒は振り返る。


「おはよう」


純輝が手を振りながら、理緒の方へ近付いてくる。


「純輝君、おはよぉ!」


「今から、京極の家へ行くんだろ?」


「うん!純輝君も、流依ちゃんからメールきたのぉ?」


「ああ」


ズボンのポケットから携帯電話を取り出し、純輝は理緒にメールの画面を見せる。
< 130 / 201 >

この作品をシェア

pagetop