現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「まず、紹介しておこう」


悟志は、女性二人の方を一瞥してから、理緒達の方へ目をやった。


「左が、幽霊屋敷でアルバイトをしている葉澄美波さんだ」


「よろしくね」


理緒達の方を見て、美波がニコッと笑った。


「右が、札幌帝国大学の三年生の渡瀬沙織さんだ」


「よろしくお願いします」


理緒達の方を見て、少し緊張しながら沙織は頭を下げた。


理緒と純輝は、二人を警戒する様に見詰めた。


「この二人とは、昨日、幽霊屋敷で知り合った。今日は、話を聞かせてもらうために、ここに来てもらったんだ」


流依と幹彦が、悟志の言葉に頷く。
< 133 / 201 >

この作品をシェア

pagetop