現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「私が、占いの館に行ったのは、占い師と話したい事があったからなの」


「話したい事?」


「それについては、後で詳しく聞かせてもらう」


「分かった…」


「続けてくれ」


少し不満そうに純輝が頷くと、悟志は話の続きを沙織に促した。


「それで、二階の部屋のドアを開けたら、占い師の二人が倒れてたの。声を掛けても反応がなくて、それで近寄ってみたんだけど…」


沙織が、強く目を閉じる。


「二人が死んでる事が分かったんだな?」


悟志に訊かれて、沙織は首を縦に振る。


「脈がなかったから…」
< 136 / 201 >

この作品をシェア

pagetop