現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「そうか」


悟志は、納得した様に頷く。


しかし、流依と幹彦は、意外そうな顔をしていた。


まさか、幽霊屋敷のアルバイトの二人が、一緒に帰るほど仲良くなるとは思わなかったためだ。


「二人の死因は心臓発作だが、何か心臓が弱いとか聞いてたりしたか?」


「それも、よく分からないわ。私達、ただアルバイトで集まっただけだから、あんまり喋る機会とかなかったし…」


「そうか」


悟志は、納得した様に頷く。


しかし、流依と幹彦は、ますます意外そうな顔をしていた。


あんまり喋る機会がなかったのなら、渉と絵梨花は、どの様にして仲良くなったのだろうと疑問に思った。


流依も幹彦も、人付き合いが苦手なので、尚更だ。
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