現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
オルゴールの幽霊
悟志は、ソファーから立ち上がり、流依の落としたオルゴールを拾い上げた。


「京極…?」


全員が、悟志の方を不安そうに見詰める。


全員の顔を見回し、悟志は口を開いた。


「少し黙っててくれ。これから、幽霊と話してみる」


全員が、戸惑った様な顔をしている。


「話せるの?」


不思議そうに、美波が訊ねた。


「京極は、霊感があるんだ」


幹彦が、言う。


「分かった。大人しくしてるね」


まだ少し美波は戸惑っていたが、悟志に対して頷いた。


すぐに、他の全員も頷く。
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