現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「ああ。そういう事だ」


悟志が、頷く。


理緒達の顔が、急に強張った。


純輝なんかは、まだ身体が震えたままだ。


「お前達、何か管理人が、部屋を去りたくなる様な事をしなかったか?」


「あたし達、何かしたっけぇ?」


理緒が、流依や純輝の顔を覗き込む。


「黒須や草壁が、クラスメイトの女子と来た時は…」


「オルゴールをもらっただけで、帰ったよぉ!」


「それなら、一昨日に四人で行った時じゃないか?」


流依、理緒、純輝と見回してから、幹彦が確信した様に言った。
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