現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
――バタンッ。


ドアを開け放つ音がした。


バタバタと中へ入っていく足音が、純輝の耳に聞こえてくる。


「純輝君、やっぱり怖い~?」


理緒の声に、恐る恐る純輝は目を開けた。


いきなり、目の前に幽霊がいたりしたら、どうしよう。


その様な不安が、純輝を支配していたが…。


薄暗いため、部屋の中の様子は全くと言っていいほど見えなかった。


その事に、純輝は少しホッとする。
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