現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
しかし、不協和音がやむ気配はない。


一向に、鳴り響いたままだ。


パイプオルガンの鍵盤が、自然と動いていた。


パイプオルガンにもたれながら、悟志がヨロヨロと必死に立ち上がる。


「や…、め…、ろ…」


パイプオルガンにもたれ掛かった状態で、両耳を塞ぎながら悟志が言った。


しかし、不協和音は鳴り止まない。
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