現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「く…、にさき…、だ…、いご…」


パイプオルガンにもたれて立ち上がりながら、流依がか細い声で言う。


「わ…、たし…、を…、うら…、なって…」


パイプオルガンの音が、ピタリと鳴り止んだ。


全員が、戸惑った様な顔をしている。


恐る恐る、全員が耳から手を離した。
< 192 / 201 >

この作品をシェア

pagetop