現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「理緒。電話の相手、誰?」


「優梨ちゃん…」


理緒が言った途端、流依の表情が険しくなった。


「理緒。あの娘の家、分かる?」


「え?分かるけど…」


「今から、あの娘の家に行ってみよう!」


「え?」


「嫌な予感がするんだ…」


そう言って、流依はコートと鞄を手に、文芸部の部室を飛び出した。


「流依ちゃん、待って!」


「俺も行く!」


急いで、理緒と純輝は、流依の後を追った。
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