現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
窓から覗いて、すぐに目に飛び込んできたのは、レースのカーテンだった。


窓全体を覆っている。


そのため、中の様子は見えにくかった。


三人は、目を凝らして、窓の向こうを観察した。


「あ!」


「ん?」


「どうした?」


急に声を上げた理緒の方を、流依と純輝は振り返る。


「優梨ちゃんと岩泉君が…」


理緒が呟くと、流依と純輝は、再び窓の向こうへ目をやった。


すぐに、二人は目を見開いた。


二人の視線の先には、床に倒れている優梨と恵介がいた。


すぐに、流依は窓を開けようとしたが、しっかりと窓の鍵は閉められていた。
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