現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「沖本?」


流依に名前を呼ばれ、純輝は理緒達の方を見た。


そして、無言で首を横に振った。


流依も黙ったまま、静かに目を伏せた。


「これ、何だ?オルゴールか…?」


純輝の戸惑った声で、再び流依は目を開く。


「沖本?」


「これ、この女の子の近くに落ちていたんだけど…」


そう言って、優梨の近くに落ちていた物体を、純輝は掲げて見せた。


「それは…!」


「あ…」


「知ってるのか?」


驚いて目を見開いた流依と理緒に、純輝が身を乗り出して訊ねた。
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