現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「お前ら、幽霊に逢ったんだな?」


「多分ね…」


訊ねる幹彦に対して、流依は居心地悪そうに答えた。


「何かされなかったか?」


「私は別に…」


「クラスの女の子が、オルゴールもらってたよぉ!」


「オルゴール…?」


幹彦が、眉を顰めた。


「何か気になる事でもあるのかい?」


「いや、俺は京極ほど幽霊に詳しくないから分からないけど、そのオルゴールはヤバいんじゃないかと思って…」


「何だ。当てにならない話だね」


流依は肩を落として、溜め息を吐いた。
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