現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「お前ら、どうしたんだ?」


「な…、何か見付かったのか?」


幹彦と純輝が、理緒達の方へ寄ってきた。


「日記があったんだけど…」


「けど?」


「一年前で日記は終わっているし、大した事は書かれてなかったよぉ…」


理緒が俯いたまま言うと、幹彦も肩を落とした。


しかし、純輝だけは、やはりホッとしていた。


そんな中、黙って日記を見詰めていた流依が、三人の方を見て口を開いた。


「もしかしたらさ…」


緊張した面持ちで、三人は流依の方を見る。


「一年前で日記が終わっているのは…、そこで占い師が死んだからなんじゃないかい?」


「あっ!」


「確かに、有り得る話だな」


理緒と幹彦が、納得した様な顔をする。
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