現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「あたし、知りたいかも!」


興味津々に、身を乗り出す理緒。


「何だか、胡散臭い話だね」


訝しげな顔をしている流依。


「で、どんな方法なんだい?」


「私も詳しくは知らないんだけど…、二人とも幽霊屋敷は知ってる?」


「知ってるよ!」


「札幌の外れにある真っ白な洋館だっけ?」


「うん、それ。その幽霊屋敷に、恋を必ず叶えてくれる占い師がいるそうなの」


「何か、面白そう!」


目をキラキラさせながら、理緒が身を乗り出す。


「で、そこに一緒に行って欲しいって訳かい?」


「うん。一人じゃ、怖いから…」


流依の問いに、優梨が俯きながら頷く。
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