現代都市伝説物語～恋愛魔曲～

嫉妬心

翌日の放課後。


文芸部の部室。


今日も、小説を書いている人間よりも、雑談をしている人間の方が多かった。


そんな中、何時も通り窓際を陣取り、理緒、流依、純輝は雑談をしていた。


「幹彦君、遅いねぇ…」


携帯で時間を確認しながら、理緒が言う。


「帰りのホームルーム、長引いてるのかもね」


「アイツ、何組だっけ？」


「二年一組だよぉ！」


「じゃあ、終わるの遅いな。前に、一組の友達が言ってたから…」


同じ学年に友達の多い純輝が、考える様に言った。


「だねぇ！あたしも、一組の友達から、前にホームルーム終わるの遅いって聞いた事あるよぉ！」


同じく、同じ学年に友達の多い理緒が、純輝の言葉に頷く。


しかし、流依は人付き合いが苦手なため、友達と呼べるのは理緒くらいなので、少し不機嫌なそうな顔をした。