現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
幽霊屋敷
全ての授業が滞りなく終わると、すぐに帰りのホームルームも終わった。


理緒は廊下に出て、流依と優梨の姿を探す。


「理緒」


「流依ちゃん!」


廊下にもたれかかっている流依に、理緒は飛び付いた。


そこへ、優梨が近寄ってきた。


「今から、行くんだよね?」


理緒の頭を撫でながら、流依が優梨の方へ目をやる。


「うん…」


緊張した面持ちで、優梨は頷いた。


「占い師の話、本当だといいね!」


優梨の方を振り返って、理緒が笑顔を見せる。


「うん。占い師に逢えるといいなぁ」


優梨も、笑顔で頷いた。


「じゃあ、行きますか?」


流依の声を合図に、三人は歩き出した。
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