現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「でも、それなら今頃、警察では死人が出ているんじゃないかい?」


流依の言葉に、悟志以外の全員の顔が強張った。


「それは、問題ないとだろう。その様な事があったら、ニュースになるだろうが、新聞では見掛けなかったしな」


悟志の言葉に、全員が頷く。


「でも、どうして警察は大丈夫で、優梨ちゃん達は死んじゃったの!?」


「恐らく、オルゴールは、降霊するための道具だったのだろう」


悟志は、淡々と説明をする。


「占い師がやったのだと思うが、あらかじめオルゴールの中に、幽霊を封じ込めておいたんだ。二人死んだのなら、恐らく封じ込めた幽霊は二人だな」


あまり意味は分からないが、取り敢えず理緒達は頷いて、悟志の話の続きを促す。
< 84 / 201 >

この作品をシェア

pagetop