現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「取り敢えず、占い師の部屋に行きたい」


「ここを真っ直ぐだ。俺に着いてこい」


幹彦が先頭に立ち、悟志達を振り返って言う。


「木下、任せた」


悟志が静かに言うと、幹彦は真っ直ぐ奥に向かって歩き出した。


悟志と流依は、その後を黙って着いていく。


洋館の中には、とても静かだった。


三人の足音だけが、その場に響いている。
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