現代都市伝説物語～恋愛魔曲～

――バタンッ。


占い師の部屋を出ると、右隣にあるドアを悟志は開けた。


すると、悟志達の目には明かりが飛び込んできた。


薄暗い場所に慣れていたため、一瞬、三人は目を瞑る。


そして、再び三人が目を開けると、明かりの正体が分かった。


ロウソクだ。


テーブルの上のスタンドに乗せられたロウソクの灯りが、部屋の中を照らしている。


そして、部屋の中には占い師の部屋と同様に、木製のテーブルがあった。


その上には、タロットカードや水晶玉などもある。


そして、テーブルの奥にはロウソクの灯りに照らされながら、占い師の様な格好をした女性が一人いた。