現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「黒須も京極も、何考えてるのか分かんないな…」


幹彦が、溜め息を吐く。


「黒須は、恋愛相談するフリをして、オルゴールを入手する気なんだろう」


「オルゴール?」


オウム返しに呟いた幹彦が、急に慌て出す。


「それって、恋愛魔曲のオルゴールか!?」


「木下。あんまり大きな声を出すと、あの占い師の女に聞こえるぞ」


ドアを一瞥しながら、悟志が言う。


「ああ。悪い…」


幹彦が、俯く。
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