かけがえのない宝物

三嶋隆二が食事に連れてってくれた。
しかし殴られて切れた口許がしみる。

『何で韓国料理なんだよ』
俺がふてくされると、

『お前には少し懲りてもらわないとかなわんからな。』

笑った。三人で笑った。

その日は擽ったかったけど、だけど楽しかった。

そして嬉しかった。

この日を境に少しずつ家族になっていったんだ。
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