かけがえのない宝物
俺は諦めなかった。
泉に気持ちを伝える為にひたすら書いた。
どれだけ大切かを書いた。
ある日、俺を弁護士してくれた弁護士さんに相談したら、面白い方法を教えてくれた。
それは…小説を書いてみたらいいんじゃないかって事だ。
『ありがとうございます』
俺は弁護士さんにお礼を言ったらすぐに自分の部屋、まぁ独房なんだけど…
に戻って、書き貯めしてあった手紙を小説風にしてみたんだ。
泉と出会う前の悲惨な事も敢えて隠さずに書いたんだ。
逆にその方がまっすぐに届く気がしてね。
俺の気持ち届くかな。
かけがえのない宝物へ。